本人の努力と環境で花開く本来の才能

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株式会社ゲオビジネスサポート

精神 荒川さん 【うつ】

何よりも苦手だったタバコの臭いにも、班長としての責任感から立ち向かい克服出来たのは、会社の様々な先進的制度や取り組みのおかげだけではありません。本来の几帳面でがんばり屋な性格が、「その人を理解し活かす」という会社の理念により開花しました。

活用した支援制度・機関

ハローワーク 愛知障害者職業センター

清掃とリーダー業と、忙しい毎日

30年以上うつ病の症状を抱える荒川さんの仕事は、本社の清掃。清掃班の班長です。朝からオフィスを掃除し、一度解体する給茶機は次の人が飲みやすく組み立て、トイレ掃除、ゴミの回収等を行います。さらに班長としてメンバーに指示を出し、仕事をチェックし、本社総務や上司とのやりとりと忙しく毎日が過ぎていきます。苦手なのは「タバコの臭い」。今では「仕事だから仕方ない」と我慢できますが、克服までには相当な努力があったそうです。

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立てない程の苦手に、班長として自ら挑戦

荒川さんにとってタバコの臭いは、立っていられなくなる程の苦痛でした。しかし、班長として自ら、喫煙所の清掃にチャレンジ。それも会社に「本人がやると言わなければやらせない」という方針があるにも関わらずです。

そこまでしたのは、班長として「乗り越えないといけない壁の一つ」と感じたから。「喫煙室に入るだけ」からスタートしましたが、店をハシゴし自腹で用意した防毒マスクで完全装備した姿はダース・ベーダーのようだったといいます。


geo_02持っている管理表は、上司が作ったベースに、毎日の状況に応じて荒川さんが手書きした物。

尽きない向上心に会社も期待

今ではマスクは要りません。さらに苦手克服だけでなく、新たなスキルの獲得にも前向きです。なんと障害者を支援する側の、職場適応援助者(ジョブコーチ)資格を取得しました。他のセミナーにも有給を使って積極的に参加しています。

目標は今よりワンランク上の「エキスパート社員(後述)」。一人暮らしも始まるので、自分のことは自分で出来るようにしたいそう。会社からも「自立し、後進の育成が出来るまでに成長してほしい」と期待されています。


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社員の不安とやる気に応える雇用制度。
大切なのは「どう変えるか」より「どう活かすか」

営業本部 推進役 第2号職場適応援助者 松本さん

ゲオビジネスサポートの特徴的な取り組みが、チャレンジ社員・エキスパート社員という2つの制度。90%以上の出勤で、アルバイトからまずチャレンジ社員になれます。「当然月給制になりますが、お金より、契約期間が無いところが一番のポイント」と言う松本さん。「いつ切られるか不安」という社員の皆さんの声に答えた制度です。エキスパート社員は、チャレンジ社員や一般の社員の方たちを指導する立場で、業務も含めサポートの必要がない自立した方が選ばれます。

指導する立場で大切なことは、「全員に同じことを言っています。必要なのはその人を理解すること」、これは一般社員も同じ。「『どう変えなきゃいけない』と考えず『この人をどう活かせるのか』と考えれば全然違う」と適性の活用を提案します。

では、入社したてで情報の少ない方にはどう対処するのか。その時に活用するのが支援機関です。会社の特徴でもありますが、入社時には全従業員に支援機関が付いており、関係が長かった彼らから情報を得ているとのこと。その後も気になることがあったら質問するなど、支援機関を有効に活用しています。


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「荒川さんの担当になれて、本当に良かった」

本社・総務課 川端さん

今年の4月からゲオビジネスサポートとの清掃の窓口と担当になった総務課の川端さん(写真右端)は、荒川さんの働きぶりについて「すごく細かい所まで本当によく清掃が行き届いていて、私が見ていないところをいつも教えてくださるのでとても助かっています」と話します。

席を外すことも多い川端さんですが、置手紙やお互いを捜して話すなど、その日起きた問題はその日に解決でき、良い連携がとれていると言います。

荒川さん達と働いて半年。最後に「正直わからないこともありますが、松本さんにも教えてもらいながら、荒川さん達と過ごしてきました。こういった形の担当になれて本当に良かったなと思っています」と川端さんは笑顔で話していました。


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株式会社 ゲオビジネスサポート 「株式会社ゲオホールディングス」設立の「特例子会社」

所在地 愛知県春日井市高山町一丁目3番地10
従業員数 53人  うち障害者 42人
事業内容 グループ会社 社屋・店舗の清掃
商品加工


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