人を知り人を認め広がる可能性

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MCSハートフル株式会社

発達 髙橋さん 【知的・発達傾向】

人とのかかわりが苦手だった彼女。就職後、社会人として自分を抑えたり、他者を認めることが必要になりました。周りに支えられ苦しみながらも、働く喜びを感じています。一人ひとりと向き合い、違いを受け入れることができるようになり可能性も広がっています。

活用した支援制度・機関

障害者就業・生活支援センター

丁寧な仕事ぶりは、プロの域

髙橋さんは、東海地方の高齢者施設を巡回し清掃業務を行っています。彼女の仕事ぶりはとても丁寧。清掃を行う場所は、床・トイレ・エアコンなど多岐にわたりますが、会社が用意・作成した手順書に沿って正確に進めます。施設の職員・利用者にも明るく挨拶しています。

巡回を終えて会社に戻ると、今度は清掃道具のメンテナンス。「会社の備品でもありますし、道具は自分の手足と同じ。大事にするのは当たり前」と髙橋さん。道具も丁寧に扱います。


mcs_02トイレ清掃は1番複雑な業務。そのため、手順書は写真をメインに誰でもわかるよう工夫されている。

感謝される喜びとともに成長する

発達障がいの傾向を持つ彼女は、人との関わりが苦手です。入社当時は、会社のルールや苦手な人を受け入れにくく、戸惑うこともありました。そんな状況の中、周りの一人ひとりが違うことに気付き、適度な「わりきり」と「あきらめ」を身につけ、徐々に人を受け入れられるようになってきています。

施設の職員や入居者から掛けられる「ありがとう」が、髙橋さんにとって仕事のやりがいになっています。清掃で施設に貢献できている実感は、彼女の精神的な成長にも影響しているかもしれません。

とはいえ、疲れが溜まることもあります。一番のストレス解消方法は、自転車で好きなところへ出かけること。行きたい場所があれば早起きして朝6時に自宅を出発することもあります。途中で大好きなスイーツを食べたりして、充実した休日を過ごしています。

今後について髙橋さんは、まず3年の間に会社に貢献できる人になりたいと話します。またMCSハートフルでは、マナー研修や、定期的に清掃のレベルアップのための検定を行っています。この検定と業務が「これからの自分にとってプラスになる」と髙橋さん。貪欲に自分を高め、将来を見据えています。


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障害者就業・生活支援センターとの充実した支援体制

指導員 第2号職場適応援助者 土橋さん

MCSハートフルでは、障がいがある全社員を障害者就業・生活支援センターに登録していただいています。就業の問題は、必ずしも社内だけで解決できるものばかりではないためです。問題発生時は、会社と支援機関が1つのチームとなり、解決にあたります。

ポイントは情報共有。「チームが共通の目標に向かって支援することが重要」と土橋さんは話します。社内の様子や課題などを支援機関に伝えることで、専門的なアドバイスを受けることができ、安定した運営につながっています。


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できないことも工夫次第でできるように

採用後一緒に作業をすることで、できることとできないことが見えてきます。はじめはできないことでも、手順の変更やツールの使用などの工夫により、できるようになることもあります。雇用する企業は一人ひとりの特性を理解し、その中の苦手なことを補完し、得意なことをより一層伸ばす努力が必要と土橋さんは言います。

人として対等に向き合い、指導員と障がい者が共に考え、個性を認め合いチームとして仕事に取り組んでいます。


精神・発達障がい者の能力を引き出すために

「誰にでも才能はあり、活かす場所があります」と土橋さん。その才能を見出すためには、まず障がいのある方と一緒に仕事をしてみること。共に働くことは周囲のスタッフにも成長をもたらします。

「今、髙橋さんはやるべきことを自覚し、自ら行動できています。いろいろな人の中で苦手なはずの人との関わりも良くなりました。他者を認め、共に働ける彼女に今後リーダー的役割を担ってほしい」と期待しています。「得意なことを活かして彼女が一番輝ける場所を共に見つけたいと考えています」

社会人一年目の髙橋さんの可能性は、広がっていきます。

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MCSハートフル株式会社 岐阜事務所 「メディカル・ケア・サービス株式会社」の「特例子会社」

所在地 岐阜県岐阜市加納南陽町2-42-3
本社所在地 埼玉県さいたま市大宮区大成町1-242-3
全社従業員数 80名うち、障がい者52名(知的38名、身体7名、精神7名)
事業内容 メディカル・ケア・サービスが運営する認知症高齢者グループホームへの巡回清掃


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