周囲の支援で成長すれば夢も目標も広がる

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Man to Man Animo 株式会社

発達 西川さん 【広汎性発達障害】

障がい者も、理解ある環境で周囲の支援を受けながら「楽しく」働くことで、失敗を乗り越え成長することができます。西川さんは新たな目標を持ち、自分と同じ境遇にある人のために「発達障がい者への理解が広がり、活躍の場を与える社会になってほしい」と夢を語ります。

活用した支援制度・機関

ハローワーク大垣 西濃障がい者就業・生活支援センター 発達障がい支援センターのぞみ

理解ある職場で「前よりずっと楽しく」はたらく

壁に貼られた「西川くんの休憩時間」の紙は、障がいにより作業に没頭しすぎて疲れきるまで働き続けてしまう西川さんのために会社が作りました。

高い集中力の反面、複数の作業や臨機応変な対応は苦手で、「取り掛かると他のことを忘れてしまう」のだそう。それに対し、上司が極力指示を一つだけにしたり担当医と三者面談をしたりと、理解ある職場に、本人も「障がいを隠していた前職より今の会社の方が仕事をしていてずっと楽しい」と答えます。

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「自分が書いた通りで間違いないですか?」

西川さんの業務は、顧客が紙で管理している書類を、専用のスキャナーで電子化する作業。複数の顧客を抱える中、優先順位の判断が難しいとのこと。過去には、勝手な判断をして上司に叱られることもあったといいます。

しかし今では、疑問があればまず過去のノートを見返し上司に質問、それでも分からなければ、その場でメモ書きして「自分が書いた通りで間違いないですか」と確認してもらっています。

animo_03原稿は顧客の貴重な資料。傷つけたり、データが傾いたりしないように慎重に扱っています。

発達障がい者に活躍の場を与える社会に

今の目標は電話対応を身に付ける事。それにより「自分の可能性が、もっともっと広げられる」「できる範囲で仕事をどんどん増やしたい」と前向きです。

その一方で会社には、発達障害の事をさらに理解して欲しいといいます。と言っても、ただのわがままではありません。「精神・発達障がい者は働けないわけではない。周囲の理解でキャリアがぐっと広がっていく。同じ境遇の人に活躍の場を与える社会になってほしい」と大きな視点で話していただきました。

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精神障がい者のイメージを変えた真面目さと責任感 そして企業のメリット

現在6人の精神障害者保健福祉手帳を持つ社員が働いています。病名はうつ病・自閉症・発達障がい・てんかん・高次脳機能障がい・強迫性障がい(併発あり)です。行政の分類上、発達障がいも精神障害者保健福祉手帳の範囲です。精神障がいと聞くと働けない印象もまだ強く、社会生活の高い壁となっていますが、西川さんが頑張りすぎてしまうように、目立つのは真面目さや責任感であり、働く力がないのではありません。

他にも障がい者の特性に合わせた支援が行われ、それぞれがいきいきと働いています。精神障がい者の中には、豊富な業務経験や突出した技能を持っている方も多く、そういった強みと働く環境が上手くかみ合えば、企業にとって大きな戦力となります。また、身体障がい者の採用と比べると、スロープやトイレなどの設備改修が必要なく、受け入れのための費用が少なく済むというメリットもあります。精神障がい者雇用のハードルは、決して高いものではありません。

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支援機関の力で「無理ではない」から「当たり前」へ

障がい者個人のスキルを最大限発揮してもらうためには、その人の特性に合わせた配慮が欠かせません。しかし、これから取り組む企業単独では不安が多いのが現状です。

その時、強力に企業をバックアップしてくれるのが各種支援機関。多くの障がい者の就労を、担い支えてきた経験を元に、就業前の訓練・採用活動・業務の切出し・職場環境の整備まで、幅広く相談に乗ってくれる心強い存在です。“障害者就業・生活支援センター”など支援機関との連携が、精神障がい者の雇用を、「無理ではない」ものから「当たり前」のものへ変えてくれます。特別な世界の話だと構えずに、まずは近隣の支援機関と一歩踏み出して下さい。働く力がありながら、就職できていない精神障がい者の存在は、これからの地域産業活性化の貴重な人財となります。

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Man to Man Animo 株式会社 名古屋営業所 「Man to Man 株式会社」設立の「特例子会社」

所在地 名古屋市熱田区神宮三丁目7番26号 たから神宮ビル7F
従業員数 15人  うち障害者 10人
事業内容 障害者の雇用促進、活躍の場の創出を前提とした事業
Web制作
行政受託
求人求職サイト運営
デジタルアーカイブ(文書電子化)

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