就労移行支援事業所という心強い存在

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株式会社 ホンダカーズ愛知

発達 山田さん(仮名) 【広汎性発達障害】

活用した支援制度・機関

豊明市社会福祉協議会 豊明市障がい者基幹相談支援センター フィット 愛知障害者職業センター
就労移行支援事業所 ウィングル ハローワーク 南

障がいを伏せての就職、限界を感じる

山田さんは、自動車販売店で顧客管理などの事務職についています。口頭指示が理解しにくい、コミュニケーションがうまく図れないなど障がいの特性がありますが、電話応対もでき、突発的なアクシデントも上司や同僚に確認して対処します。山田さんは、高校卒業後、アルバイトをしながら、正社員登用を目指して就職活動を続けていました。20歳の頃に広汎性発達障がいの診断を受け、障がいがあることを認識しますが、障がい者枠ではなく一般枠での採用を目指し、孤軍奮闘していました。その結果、5年間に何度も転職を繰り返すことなりました。障がいを伏せて働くことに限界を感じ、精神保健福祉手帳を取得し、障がいを開示しての就職活動を進めることにしました。障がい者求人の増加など社会の変化もありますが、障がいを開示した就職活動をした理由として、障がいに対する理解がないと働きにくいことが一番の理由でした。


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支援機関の連携によるサポート

一人で障がいを開示した就職活動を行うことに不安を感じていた山田さんは、自宅近くの豊明市社会福祉協議会に相談し、愛知県障害者職業センターの紹介を受けました。愛知県障害者職業センターでは、職業相談、ジョブコーチの派遣など専門的に障がい者の就労支援を行っており、そのうちの職業適性検査を受けました。職業適性検査は、得意・不得意を整理し、障がい適性に合わせた適職などを助言してくれます。その結果、就労移行支援事業所の利用を勧められ、いくつか見学した就労移行支援事業所の中から、ウィングルを利用することに決めました。就労移行支援事業所とは、パソコン・ビジネスマナー・コミュニケーションなど働くために必要なスキルを身に付けるための支援施設です。


自分の特性による問題の解決策を探し、自分の強みを伸ばしていく

山田さんはウィングルを1年間利用し、現在の会社に就職。就労移行支援事業所を利用した動機は、就職に向けたスキルアップはもちろんのこと、「他者から自分がどう見えているのかを知りたい」という理由もありました。広汎性発達障がいの特性である自分を客観的にみることが苦手な点を自分自身も感じていたからです。

ウィングル名古屋金山センター長の金井さんは、「通所当初は、服薬の関係もあり、日中の眠気が強くて、就労する上でそこが課題になると捉えていましたが、本人の努力にて、一定程度改善ができるものであると認識できたために、ウイングル訓練を通じて課題はクリアできたかと考えています」と話します。パソコンスキルに優れ、対人応対ができることなど、山田さんには働くための”強み”もあります。その強みに注目し、伸ばしていくことで就職に近づいていくことができます。障がいに視点を置くのではなく、働くことに視点を変えることが支援のポイントです。

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就職後も手厚くサポート

就職後でも、ウイングルでは週に1回の電話相談、月に1回の面談、定期的に職場訪問をしています。特に職場訪問では、人事・総務の担当者と就労状況を確認し、双方の困りごとを聞くなど、山田さんの‘橋渡し’をしています。これまでにもウィングルの定着支援によって、ミスを減らすためには落ち着いて作業することが一番であることに気づけました。このように就労移行支援事業所では、就職前ばかりではなく、就職後の定着支援も行います。当事者の働くためのスキルはもちろん、生活リズムや家庭環境なども把握しています。職場内で起きたトラブル、課題などにも対応するだけではなく、企業だけでは解決できない場合にも就労移行支援事業所が中心となり、各種支援機関と連携し解決するなど手厚くサポートすることができます。


株式会社 ホンダカーズ愛知

所在地 愛知県長久手市菖蒲池301
従業員数 1,186人 うち障がい者 23人
事業内容 新車販売/中古車販売/リース/レンタカー/車検・点検・整備・修理
損害保険代理店業務/生命保険代理店業務/部品用品販売